上の写真の煙突は50mm厚の断熱材が充填されたTermaTech社の断熱二重煙突で、外径が250mmあります。一般に日本国内で流通している断熱二重煙突は断熱材の厚みが25mm、外径200mmです。内径はどちらも150mmになります。
北欧では安全性を重視して、50mmより薄い断熱材を用いた煙突の使用を法律で禁止しているため、φ250mmの煙突が一般的に使用されています。
天井などの貫通部分に断熱二重煙突を用いるのは当たり前ですが、北欧ではその煙突の周囲にさらに50mmの断熱材を巻き込むことが義務付けられています。実際には上の写真のようなドーナツ状の断熱材(ロックウール)を用います。50mmの断熱材のおかげで煙突表面の温度もほんのり温かい程度ですが、外側にさらに50mmの断熱材があることで、より安心して薪ストーブを使えます。見えない部分の低温炭化が一番怖いですからね。北欧直販ではこのように北欧の安全基準に沿って薪ストーブ煙突の施工をしています。ちなみにTermaTech煙突の製造国であるドイツでは煙突が天井を貫通することが禁止されており、基本的に壁出しとなっています。
上の写真はTermaTech社の新しい断熱二重煙突シリーズ、その名もデザインラインです。安全に配慮するのはもちろんの事、見た目の良さもこだわるところが素晴らしい。見てわかるように煙突と煙突のつなぎ目がほとんど目立ちません。
このように煙突とバンドが一体化しているため、別途ロッキングバンドを用意する必要がなく、しかも工具無しで取り付けできます。ロッキングバンドを排除することでつなぎ目の目立たないすっきりとしたラインを可能にしています。
そしてこの表面の塗装も良い。強固な粉体塗装が施され、表面が梨子地のようになっているので指紋などの汚れがつきにくく、マットな質感がとても良いです。
壁出しにした場合もすっきり。まるでつなぎ目の無い一本の煙突のようです。
煙突の内筒にはSUS316Lが使われており、耐食性にも優れます。世界で最も厳しい産業製品の安全基準である欧州 「CEマーク」 の金属製煙突の分類における耐腐食性能の最高ランク「V3」を取得しています。安心して長期間使い続けられます。
薪ストーブの性能を引き出すのは煙突です。安心・安全な薪ストーブライフには高性能な煙突が必要不可欠。TermaTechの煙突をぜひお試しください!