現代の高気密高断熱な住宅に最適な薪ストーブ TT80

TermaTech - ターマテック TT80S

今年は本当に暖冬ですね。今朝は少し冷え込みましたが午後の日差しで春のような陽気です。数日前に積もった雪もあっという間に溶けてなくなりました。まだ2月なんですけどね。。

朝は気温も低かったのでショールームのストーブにも早々に火を入れました。事務所スペースでは今、TermaTech TT80S という薪ストーブを使っています。基本的には鋼板製の対流式ストーブというモダンタイプの薪ストーブです。サイドパネルがスチールのタイプ、TT80というモデルもあります。

TT80シリーズの特徴はだいたい以下のような点です。

  • 蓄熱することでストーブの熱を無駄にせず部屋を長時間暖め続ける
  • <放熱>と<蓄熱>の2つのモードを簡単に切り替えできる
  • ストーブ本体の奥行きを僅か372mmに抑えた薄型設計
  • 一般的によく流通している40cmの薪が使える

では順番に見ていきましょう。

蓄熱型薪ストーブ

燃焼室上部のこの辺りに蓄熱体であるパワーストーンが内蔵されています。プラス、TT80Sはサイドパネルにソープストーンが使われているのでより蓄熱効果が期待できます。石の質感もGood.さらにオプションでフロントパネルのソープストーンも用意されているのでさらに蓄熱体を追加できます。

運転モードの切り替え

ストーブの背面上部の左右2つのレバーで<放熱>と<蓄熱>という2つのモードを切り替えできます。<対流熱モード>はできるだけ早く薪ストーブの熱を部屋中に行き渡らせるための運転モード、<蓄熱モード>は内蔵パワーストーンにより多くの熱を吸収させるモードです。シンプルな構造ですが、この2モードを切り替えられるのがミソですね。

素早く部屋全体を暖め、十分に暖まれば蓄熱モードに切り替え長時間ストーブの暖かさをキープします。高気密高断熱住宅であればこの恩恵を十分に享受でき、まさに現代の住宅に向く薪ストーブと言えます。これにより薪の消費量も抑えることができます。「薪ストーブの炎は楽しみたいが住宅性能が高く、薪ストーブは暑すぎる」という場合でも導入しやすいと思います。

TT80S

そして奥行き372mmの薄型ボディ。横から見るとこんな感じです、薄いですね!さらにメーカーの示す可燃物からの離隔距離は最小で背面75mm。炉壁や露台を設けることなくすっきりと設置できます。この省スペース性も現代の住宅ニーズにマッチします。

市販の薪は40cmのものも多いので、この薄さでありながら40cmの薪が使えるのはポイントが高いです。ただ、実際は30cm前後の薪の方が使いやすいとは思います。燃焼室内である程度薪の組み方に自由度があるほうがいいですね。小さい薪の方が乾燥にかかる時間も短くて理にかなっています。そういう意味では25cmくらいがちょうどいいかも。

オプションのツールセット

コンパクトなツールセットは下部ドアの内側に収納できます。何かと散らかりやすいストーブ周りもこれですっきり片付きますね。ストーブの下部もしっかり断熱されているので着火剤なんかもこの中に収納できます。

最後に燃焼の様子を動画でどうぞ。燃焼空気をコントロールするレバーはドア下部のレバー1つだけで、レバーを左にするほど燃焼室に供給される空気が少なくなります。レバーの動きに連動するように燃焼具合が変化するのがわかると思います。ストーブ本体の気密性が高いので操作がリニアに反応します。高気密住宅では高気密な薪ストーブが必須です。

こんな感じでTermaTechのTT80シリーズは現代の住宅事情に向くストーブと言えると思います。気になった方は是非ショールムに来て見て触ってください!