コペンハーゲンからユトランド半島東部まで車を走らせ約3時間、デンマークで2番目に大きな都市オーフスにあるTermaTech本社を訪れました。
道中、山のないデンマークの平坦な土地に、酪農王国らしく牧草地が広がる景色はドライブを楽しませてくれました。
夏の暑い日でしたが、ストーブに火を入れてくれていました。
日本未入荷モデルや新作、新開発の煙突システムなどを見せていただきました。
デザインラインと呼ばれる新開発の煙突システムは、今まで以上に外観にこだわった仕様です。煙突と煙突の繋ぎ目が目立たず、煙突と接続バンドが一体化した作りで施工性も良さそうでした。煙突を壁出しする場合などに使えばかなりすっきりした印象になりそうです。
昼食にはデンマークならではのスモーブローを頂きました。スモーブローとはオープンサンドのこと。黒パンにバター、レバーペースト、ニシンの酢漬け、エビや野菜を乗せて食べます。シンプルで美味しい食事です。
午後からは薪ストーブと煙突を安全に使用するための講義。
TermaTech社の煙突がいかに環境と安全性に配慮して製造されているのか、様々な実験データを見せてもらい、改めて納得。
北欧ならでは煙突の設置方法など、とても勉強になります。
最近の北欧の住宅はさらなる高断熱化が進み、天井の断熱材の厚みが60cmにもなっているそうです。それだけの厚みのある天井の断熱材は、煙突の熱を蓄え高温になる場合があります。その熱を逃がしてやる配慮が必要で、誤った方法で使用すると危険が伴います。日本では遭遇しないシチュエーションですが、参考になりました。
薪ストーブを安全に使用するためには、高性能な断熱二重煙突の使用は必須です。日本では煙突の性能が軽視されがちですが、薪ストーブの性能を十分に引き出すためにも煙突選びは極めて重要です。