少し前になりますが、薪ストーブと煙突をDIY設置された客様のところへ、火入れに行きました。
薪ストーブはAduro8。今では取り扱いがなくなりましたが、コンパクトで扱いやすく良いストーブでした。
燃焼も申し分なく、無事火入れ終了です。薪ストーブに火が入ると部屋の空気が柔らかくなりますね。
<古民家×薪ストーブ×北欧の生活道具>として計画中の新ショールームへ、薪ストーブの展示を移動しました。建物自体はこれからも改修が続きますが、とりあえず煙突も設置が完了したので、薪ストーブを展示して北欧直販の新しいショールームとしてオープンすることにしました。場所は以前のところからすぐ近くです。
ショールームとして、まだまだ手を入れる必要があるので完成までもう少し時間がかかりそうですが、2台の薪ストーブはデモ機として稼働しています。その他数モデルも常時展示しており、今後さらに煙突を追加して実際に火が入っているストーブを見てもらえる台数も増やす予定です。
薪ストーブや煙突はもちろんですが、ファイヤーツールなどの薪ストーブアクセサリーだけでなく、北欧ヴィンテージ家具や雑貨などの生活道具も少しづつ展示販売していきます。以前のショールームよりもかなり広くなって、ゆったり寛げる空間になりつつあります。進捗状況や入荷状況もこのブログにアップしていく予定ですが、ぜひ北欧直販の新しいショールームに遊びに来てください!その時々で面白いものがあるかもしれませんよ!
今年は暖冬で雪が少ないですね。これだけ雪が少ないとスキー場は大変なんじゃないかと思います。スキーと言えば、デンマークの首都コペンハーゲンにできた新しいゴミ処理場は、建物の屋根がなんとスキー場になっています!
スキー場には異なる勾配のスロープが用意され、初心者から経験者まで楽しめる他、マウンテンバイクやハイキングコース、カフェも併設されるとのこと。
そしてこの施設はゴミ処理場でありながら、熱や電気をを作り出し周辺地域に供給する工場なのです。ごみ焼却炉として年間40万トンのごみを燃やし、16万世帯に熱湯を、6万世帯以上に電気を届け、現在の老朽化した施設と比べて24%多くのエネルギーを生み出す一方で、年間10万トンのCO2を削減する性能があるそうです。
日本でもゴミ処理場に温水プールを併設するっていうのはよくありますが、スケールが違いますね。しかも廃棄物を処理した際に発生する熱を回収して利用するサーマルリサイクルを採用することで、ごみ焼却から排出されるものは二酸化炭素と水蒸気のみで有害物質の排出はほぼゼロ。さらにろ過技術も加わってコペンハーゲン中心部よりも空気がきれいに保たれるらしいです。素晴らしい。
こういうのって日本ではできないのでしょうか?人口が集中する都市部にゴミ処理場を建て、そこで発電。高効率の燃焼技術と濾過技術でクリーンな排気。大量のゴミが廃棄され、電気の消費量が多い都市部にこいう施設があるのは理にかなってると思うんですけど。自然環境の豊かな場所にゴミ処理場を作って埋め立て処理をするよりよっぽど良い気がします。
こういう素晴らしいデザインが絵に描いた餅に終わらず実現していくところはさすがデンマークと思わされますね。日本もぜひそういう国でありたいものです。
環境問題の見える化の工夫として、化石燃料の燃焼によりCO2が1トン排出されるごとに煙突からリング状の煙が出る仕組みになってるいらしい。気が利いてます。笑
山梨県で薪ストーブ設置のご依頼をいただき、北杜市まで行ってきました。雄大な南アルプスの眺望が関西とは全く違い、薪ストーブの本場に来たなと、テンションが上がります!
今回は薪ストーブと煙突の設置を、長野県の協力店、桐原建設薪ストーブ部門<キリハラストオブ>さんにお願いし、そのお手伝いをさせていただきました。キリハラストオブさんは甲信地方の煙突設置をお願いしている信頼できる協力店さんです。
屋根上では板金屋さんに雪割りや雨仕舞いをお願いしました。太陽光パネルとトップライトの間に煙突が貫通する関係で収まりが難しかったかと思いますが、大変美しく素晴らしい仕上がりです。積雪はあまりないそうですが、万一の大雪が来てもこれで安心です。
この辺りは真冬には氷点下15〜20度くらいまで冷え込むということですが、北欧仕様のφ250断熱二重煙突がその性能を十分に発揮してくれると思います。
煙突の施工を終え、薪ストーブに火が入る頃にはすっかり日が傾いていました。設置した薪ストーブはAduro9-3、側面ガラスを備えたモデルなので部屋のどこにいても美しい炎が楽しめます。大きな曲面ガラスからの放射熱と本体から出る対流空気で部屋全体が暖まっていきます。鋼鉄製2mm厚の室内シングル煙突の質感もよく、施主のT様にも大変喜んでいただけました。
T様、キリハラストオブさん、本当にありがとうございました!
薪ストーブの暖房能力について「何畳用ですか?」とか「どれくらいの大きさの部屋を暖められますか?」という質問をいただくことがよくあります。例えば TermaTech TT22 シリーズの場合、メーカー公称値で定格出力は7.5kw(6450Kcal)、暖房面積40-160㎡といった数字です。暖房面積の値はかなりの幅がありますが、これは設置する住宅の断熱性能に依存するためです。高断熱住宅であれば160㎡暖められるが、断熱性能の低い住宅では40㎡程度しか暖められないという具合です。40㎡は約20畳、160㎡といえば約87畳に相当し、かなりの床面積ですね。
様々な薪ストーブメーカーがありますが、中には80畳用とか30坪用と謳って販売されているものもあります。しかし上記のような理由から見ると、一概に何畳用とは言えないんですよね。しかも何畳とか何坪っていうのは面積であって天井高、例えば吹き抜けなのかどうかということは考慮されていないわけですから。定格出力はある程度炉内の大きさに比例した数字になっているようですが、メーカーごとに基準が違いそうなのでちゃんと比較することは難しそうです。もちろん目安にはなり得ますが。
というわけで薪ストーブの暖房能力について聞かれると困ってしまうことがあるのですが、TermaTechの薪ストーブユーザーの方が、『頭の中はいつも薪ちゃん』というブログの「今流行りの鋼板製薪ストーブについて疑問に思っていた事」という記事の中で使用感をレビューされていたので紹介させていただきます。ブログ主はドブレ760も使用されているので、TermaTechストーブとの比較が参考になります。結果はより出力の大きなドブレ760に引けを取らない暖房能力があるとの感想でした。
私自身そんなにたくさんのストーブを試したことがあるわけではないので、こういった使用レビューは大変ありがたいです。ドブレ760というメジャーな鋳物薪ストーブとの比較なので参考になるかと思います。モダンタイプの鋼板製ストーブは他にも、立ち上がりの速さ、大きなガラス面からの放射熱による暖かさなど様々な利点があります。もちろん鋳物の薪ストーブは鋳物の良さがあるわで、どちらの方が優れているとは言えるものではありません。しかし北欧では鋼板製ストーブが9割以上のシェアがあり、日本で人気のあるクラシックタイプの薪ストーブはほとんど売られていないということは、日本ではあまり知られていないようです。北欧と日本では住宅事情が違うので一概には言えませんが、日本の住宅も高気密高断熱化が進んでおり、今後薪ストーブにおいてもヨーロッパでスタンダードなモダンタイプの薪ストーブが普及していくことが予想されます。こういった情報も少しづつ紹介していきたいと思います。
先日薪ストーブと煙突を設置させていただいた滋賀県長浜市の新築住宅にて、TermaTech TT22 の火入れをしました。薪ストーブはコーナーに設置し、室内煙突はシングル煙突フレックス45°を使用しリビング側に約30°振りました。0〜45°の間で自由に角度を調整できるので微妙な角度調整が可能です。
壁出しに使用した煙突はTermaTechの新しい煙突ライン、その名もデザインラインです。煙突と煙突のつなぎ目が目立たず、まるで一本の煙突が真っ直ぐ立ち上がっているように見えます。壁抜き煙突の場合は特に美しい仕上がりになります。煙突表面の塗装は強くしなやかな粉体塗装。耐候性に優れ、過酷な使用にも耐えうる強い塗装です。指紋や汚れもつきにくいのも特徴です。そしてロッキングバンドが煙突と一体化しているので施工性にも優れます。今後はこちらの煙突が主流になっていきそうですね。
この度は本当にありがとうございました。薪ストーブライフをお楽しみください!