滋賀県守山市の新築住宅で薪ストーブ TermaTech TT22Rを設置させていただきました。50cm以上の長さの薪も入れることができて人気のTT22シリーズ。価格以上に性能、品質、バランスのとれた薪ストーブで、まさに<質実剛健>という言葉がふさわしいTermaTechらしいモデルです。
今回設置したTT22Rは天板が鋳物でできており、サイドにも丸みをもたせていることで程よいボリューム感のある温かみのある薪ストーブです。御施主様はクラシックなカントリー調の薪ストーブは好みではなく、この家には似合わないだろうということでTermaTechを選んでいただきました。
天板以外は鋼板で構成される対流式薪ストーブです。輻射式のものに比べると素早く、均一に部屋全体を温めることができます。特別に炉壁や露台を設けずとも壁に寄せて設置できるのも対流式薪ストーブの大きな魅力。鋼板製ならではの気密性の高さからワンレバーでの空気調整も簡単でとても扱いやすいです。
最近では薪ストーブだけでなく、煙突の性能が重要だということが少しづつ認識されてきましたので、北欧直販の扱うTermaTechの煙突の特徴もご紹介させていただきます。
TermaTechの煙突はヨーロッパで最大かつ最も近代的なドイツの工場で生産されています。まずは室内のシングル煙突。こちらは2mm厚の鋼鉄製です。まず日本では見かけることはないと思います。この厚みのある鋼鉄製の剛性感と質感は、ぜひ一度手にとって見ていただきたい。煙突はストーブの一部であることを認識させてくれます。北欧では特にこのストーブと煙突の一体感が重要視されます。これは性能面ではもちろんのこと、見た目の質感が重要だと考えているところが大きいと思われます。
続いて断熱二重煙突。50mmの断熱材が充填されており、断熱効果は抜群です。この断熱効果により優れたドラフトが得られるのはもちろんですが、薪ストーブを使用する上での安全性にも大きく寄与します。煙突の表面温度は40〜50℃程度にしかならず、手で触れる温度です。この「手で触れる温度」というのは非常に安心感があります。
断熱材の厚みが大きいので煙突の外径も大きくなり、断熱二重煙突の外形はφ250mmです。φ200mmの煙突と比べるとかなり迫力があります。
断熱効果が高いので煙突の表面温度も高温にならず、手で触ってもほんのり温かい程度です。今回の設置プランでは写真のように二階の納戸を貫通しますが、この断熱性能のからくる安心感は大きいです。
さらに天井、床などの見えない部分には断熱二重煙突の外側にさらに50mmの断熱材を使用しており、万が一煙突内部が高温になった場合にも可燃物への影響は最小に抑えられます。
このように安全性の高い煙突を使用し、北欧基準の施工で安心して薪ストーブをご使用いただけるように心がけています。
3月10,11日にこちらの新築住宅の完成見学会があります。御施主様と工務店様のご厚意で薪ストーブの見学にもご利用くださいと言っていただいております。ご興味のある方はぜひこの機会に見学にいらしてください。