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びわ湖環境ビジネスメッセ2017に参加します

びわ湖環境ビジネスメッセ2017

2017年10月18〜20日に開催される<びわ湖環境ビジネスメッセ2017>にエコプロダクツ分野で参加します。

厳しい環境基準で知られる北欧「ノルディックスワンエコラベル」を取得し、洗練された燃焼技術で環境負荷を最小にするように製造されているTermaTechの薪ストーブとドイツ製高性能断熱二重煙突をはじめ、いくつかの製品を展示します。

北欧直販で取り扱う製品をより多くの人たちに知っていただける良い機会になればと思っています。ご興味のある方は是非会場にお越しください!

滋賀県近江八幡市で薪ストーブAsgaard8の設置

薪ストーブ設置工事

今日は滋賀県近江八幡市で薪ストーブを設置させていただきました。

現在リフォーム中のお宅で、天井より上の部分は先日煙突設置工事を完了しています。今回は室内煙突と薪ストーブの据付です。

Aduro Asgaard8

設置させていただいたのは小型で燃焼効率の良いAduroのAsgaard8。シンプルな外観で人気の薪ストーブです。工務店さんが炉台と炉壁も施工してくださいました。部屋の雰囲気によく馴染んでいます。

真夏の火入れ式となりましたが、今日は比較的涼しくて良かったです。これからは寒い冬も待ち遠しくなりますね。ありがとうございました!

キャンプでアウトドアストーブ

アウトドアストーブ キャンプ

Aduroアウトドアストーブを持ち出して、家族で琵琶湖にキャンプに行ってきました。薄曇りで蒸し暑い天気でしたが、お盆休みということでたくさんのキャンパーがテントを張ってキャンプを楽しんでいました。

アウトドアストーブ グランピング

さすがに真夏にストーブは暑い!ということでテントからそれなりの距離をとってアウトドアストーブを設置。本体重量30kgくらいなのでなんとか一人でも運べます。

アウトドアストーブ 料理

グリルアクセサリーを使えばBBQもできるし、ダッチオーブンを置いてオーブン料理も楽しめます。コッヘルなんかを置いて保温にも便利。

この後激しい雷雨に見舞われましたが、コルテン鋼で作られたAduroアウトドアストーブは雨に濡れることを気にする必要がありません。いったん錆が全面を被うとその錆が保護膜となりそれ以上錆が進行しないという性質を持っています。

アウトドアストーブ グランピング

次はもう少し涼しくなってからアウトドアで焚き火を楽しみたいですね!

滋賀県高島市の新築住宅で薪ストーブ煙突先行工事

薪ストーブ煙突チムニー

今日は滋賀県高島市の新築住宅で薪ストーブ煙突の先行工事をさせていただきました。台風一過、青空も広がり、時折台風の名残の強い風が吹く中での工事でした。しかし8月のこの時期にしては比較的涼しく、作業日和となりました。

今回の煙突施工も北欧直販オリジナル三重筒システムφ300仕様です。屋根は1.5寸勾配のガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き。あらかじめ大工工事でチムニーの施工をお願いしてありました。

まずはφ250の断熱二重煙突を煙突囲サポートを用いてチムニーの天端でがっちり固定します。さらに煙突囲いの内側を振れ止めで固めることでしっかりとチムニーに固定して完全に安定させます。

薪ストーブ煙突チムニー

三重筒システム

そしてφ250の断熱二重煙突の外側をφ300の外筒が覆っていきます。通常のチムニーカバーの施工よりも鉛直がシビアになるため、高い精度が求められ手間がかかりますが、この三重筒システムφ300仕様のもたらす恩恵は大きいのです。

このシステムは雨仕舞いをコーキングに頼らないので、長期間にわたり安心して使用することができます。これは最大のメリットと言えます。

三重筒システムφ300チムニーカバー

やはりφ300mmの煙突は迫力があります。

次回は建物の完成間際に室内煙突の施工、薪ストーブはTermaTech TT22Rを設置する予定です。今から楽しみです!

デンマーク出張 3. 〜LOTUS社を訪問

LOTUSストーブ

今シーズンから取り扱いを始めるデンマークのLOTUS(ロータス)ストーブ。LOTUS社を訪れるのが今回のデンマーク出張の一番の目的です。

コペンハーゲンから車で約1時間30分、LangeskovにあるLOTUS本社を訪問しました。デンマーク国旗とともに日本国旗も掲げられているのが高速道からも見えてテンションが上がりました!

温かい歓迎に感謝!

LOTUSストーブ

広々としたスペースにモダンな薪ストーブがずらりと並んでいます。

ラインナップのほとんどがモダンな薪ストーブですが、LOTUSは35年以上の薪ストーブの歴史があります。

LOTUSはデンマークのデザインの伝統と最高品質の素材を組み合わせ、優れたデザイン、技術、機能を取り入れた製品を創り出しています。すべてのLOTUSストーブはユーザの利便性を考慮して、誰にでも簡単に扱えるシンプルな操作とメンテナンスに特別な配慮を持って設計されています。

LOTUSオーブン付き薪ストーブ

高性能かつデザイン性に優れる薪ストーブの中でも、オーブン付きのJubilee 35 シリーズは魅力的なモデルです。モダンタイプでありながら50cm以上の薪の投入も可能で、使い勝手が良さそうです。天然石(インディアンナイト)の質感も素晴らしい。

LOTUS MIraシリーズ

端正な佇まいのMiraシリーズ。
特にMira 4はコンパクトで燃焼効率もよく、日本の住宅とも相性が良いですね。

LOTUS Living Cube

豊富なラインナップの中でもひときわ存在感を放つLiving Cube
設置する部屋を選びそうですが、モダンなインテリアデザインのリビングにはバッチリ合うんじゃないでしょうか。白いボディとこの形状は新鮮です。

長い薪も入って使いやすそう。綺麗な炎を存分に楽しめそうです。

LOTUS訪問

Quality Firstのコーポレートスローガンの通り、素晴らしい品質とデザインの薪ストーブたちでした。

今シーズから取り扱いができるのが楽しみです!ぜひショールームにお越しください!

デンマーク出張 2. 〜TermaTech社を訪問

TermaTech社

コペンハーゲンからユトランド半島東部まで車を走らせ約3時間、デンマークで2番目に大きな都市オーフスにあるTermaTech本社を訪れました。

道中、山のないデンマークの平坦な土地に、酪農王国らしく牧草地が広がる景色はドライブを楽しませてくれました。

TermaTech

夏の暑い日でしたが、ストーブに火を入れてくれていました。

TermaTech

日本未入荷モデルや新作、新開発の煙突システムなどを見せていただきました。

デザインラインと呼ばれる新開発の煙突システムは、今まで以上に外観にこだわった仕様です。煙突と煙突の繋ぎ目が目立たず、煙突と接続バンドが一体化した作りで施工性も良さそうでした。煙突を壁出しする場合などに使えばかなりすっきりした印象になりそうです。

昼食にはデンマークならではのスモーブローを頂きました。スモーブローとはオープンサンドのこと。黒パンにバター、レバーペースト、ニシンの酢漬け、エビや野菜を乗せて食べます。シンプルで美味しい食事です。

スモーブロー

午後からは薪ストーブと煙突を安全に使用するための講義。

TermaTech社の煙突がいかに環境と安全性に配慮して製造されているのか、様々な実験データを見せてもらい、改めて納得。

TermaTech 煙突

北欧ならでは煙突の設置方法など、とても勉強になります。

最近の北欧の住宅はさらなる高断熱化が進み、天井の断熱材の厚みが60cmにもなっているそうです。それだけの厚みのある天井の断熱材は、煙突の熱を蓄え高温になる場合があります。その熱を逃がしてやる配慮が必要で、誤った方法で使用すると危険が伴います。日本では遭遇しないシチュエーションですが、参考になりました。

薪ストーブを安全に使用するためには、高性能な断熱二重煙突の使用は必須です。日本では煙突の性能が軽視されがちですが、薪ストーブの性能を十分に引き出すためにも煙突選びは極めて重要です。

デンマーク出張 1. 〜再生可能エネルギー

コロニハーベ

取扱メーカーを訪問し、薪ストーブや煙突の研修を受けるためにデンマークに出張しました。2週間の滞在の様子を数回に分けてレポートします。

滞在中は、デンマーク在住の小泉のコロニハーベで大半を過ごしました。コロニハーベ(コロニヘーブ)とはデンマークの人々が休日を楽しむ小屋つきの庭のことで、都会で暮らす人々が週末にゆっくりと過ごすための郊外のスペース。花や野菜や果樹を育てたり、友達や家族でバーベキューを楽しんだりと、使い方はその人次第。コロニハーベについては別の機会に詳しく書きたいと思います。

風力発電

関西国際空港を出発し、ヘルシンキを経由して約15時間。飛行機がコペンハーゲン空港に近づくと、たくさんの風力発電が目に入ってきます。デンマークは2050年までに化石燃料の使用をやめて100%再生可能エネルギーへシフトすることを目指しています。すでに電力システムの40%以上は再生可能エネルギーで賄われており、2020年までにその割合を50%まで引き上げることを目標としています。デンマーク国中あちこちで風力発電が稼働しているのを見かけます。

これらの目標を達成するのは容易でありません。しかしデンマークという国ならできるだろう、と思えてしまいます。わずか2週間の滞在でしたが、そう思えるようになりました。

再生可能エネルギー先進国のデンマークでも、1973年のオイルショックの後に原発計画が持ち上がったことがありました。そこで3年間、政府も国民も原子力発電のことを勉強しようという期間が設けられました。デンマーク政府も原発のメリットとデメリットをわかり易く説明しました。その結果、政府と国民の間で話し合いが進み、原子力発電所の事故が起き場合、その影響が大きすぎるということで、1985年には原子力発電に依存しないエネルギー政策を採択するに至ったのです。

自分の国のことは自分たちで決めるため、国民は積極的に政治に参加します。この国の選挙の投票率は9割ぐらいが当たり前だそうです。民主主義がしっかり根付いてるのでしょう、しっかりと民意が反映されています。デンマークは政府と国民が同じ方向を向いているように感じました。

風力発電だけでなくバイオマスを使った熱利用も盛んなデンマークですが、エネルギー政策として特筆すべきものに地域暖房があります。日本のように各家庭や企業がそれぞれ独立した暖房・冷房システムを持つのではなく、配管を通じて地域内の住宅や企業に熱水を供給して暖房を行うという方法です。熱の供給は発電所で電気を作る際の熱を利用するコージェネレーションが中心となっています。電気を火力発電所で作る時にでる熱が無駄なく地域暖房として使われています。実にコペンハーゲンの98%以上のエリアにまで浸透しているというから驚きです。

リサクルセンター

リサイクルセンター

週末、コロニハーベの庭木の手入れで出た芝や剪定枝を持ってリサイクルセンターに向かいました。各地域ごとにこういったリサクルセンターが必ずあります。

みんなトレーラーに様々なものを積んでやってきます。デンマークではこういったトレーラーをよく見かけます。街で見る車にも牽引のフックがついているものが多いです。日本で例えるなら軽トラのような使い方でしょうか。

リサイクルセンター

木の枝や草などはここに集められます。木質チップなどの燃料や堆肥などに利用されると思われます。

リサクルセンター

リサクルセンター

塗料などはここへ。

リサイクルセンター

コンクリートやセメント、レンガなど細かく分類されています。

リサクルセンター

各種類ごとに大きなコンテナが用意されていて、それぞれ適切な場所に各人が不要物を入れていきます。

防腐処理した木材は別に分類されていて、大きなローラーでグリグリ潰されていました。何に利用されるのでしょうか。

リサイクルセンター

まだ使えそうなものが置かれている棚もありました。これらの不用品も有効利用されるのでしょう。

日本ではゴミの持ち込みは有料なのが当たり前ですが、ここでは全て無料で持ち込むことができます。各人が責任をもって処分するのです。そしてあらゆるものがリサイクル・リユースされて有効に使われていきます。日本でもぜひ取り入れたい仕組みです。

スーパーで見かけたこの機械も面白い。

空き缶回収マシン

空き缶やペットボトルを回収するマシンです。1缶あたり1DKK(約17円)が返ってきます。

缶もペットボトルの適当に放り込んでいけばマシンが勝手に判断してくれます。大きなペットボトルだと、たしか3DKK返ってきました。全部入れ終わったらバウチャーが出てくるので、それをレジに持っていって現金に交換してもらいます。結構まとまった金額になるのでまたビールを買います。(笑)

余談ですが、物価の高いデンマークではビールが安い。安いものだと3DKKくらいで買えます。そして旨い。気候の影響もあるのか、ビールがうまくて安いので日本にいるときよりもよくビールを飲みます。Carlsberg(カールスバーグ)のピルスナーなんかも6DKKくらいなので日本よりも相当安いですね。

このマシンはどこのスーパーでも見かけました。このマシンのお陰か、街中でゴミが落ちているのを見ることがありませんでした。お金が返ってくるから誰もポイ捨てしないし、空き缶が落ちていても拾って換金しますよね。日本でもぜひ採用して欲しい。

シンプルで合理的、わかりやすいシステム。デンマークではこうした仕組みが当たり前に機能していました。比較すると日本のシステムは複雑でわかりにくいことが多いと感じます。やはりこの国から見習うべきものは多い。