堅牢な作りでコストパフォーマンスの高い薪ストーブが人気のTermaTech(ターマテック)ですが、煙突も素晴らしいのです。
今回は2mm厚の鋼鉄製シングル煙突を紹介します。TermaTechの煙突はヨーロッパの工業大国ドイツで生産される Made in Germany です。ドイツ製ってやっぱり信頼がありますね。
そう、シングル煙突の厚みがなんと2mmもあるのです。鋼鉄製2mmの煙突は手に取ってみるとずっしり重さを感じます。耐久性の高さは明らかですね。実際20年以上使用された同様の鋼鉄製シングル煙突を見せてもらったことがあるのですが、内側にサビは見られたものの、製品としての機能は失われておらず、この先100年くらい使えるんじゃない?というくらいに堅牢さを保持していました。結構なヘビーユーザーで、薪ストーブをフル稼働させておられた方なので信頼できるデータだと思います。
「ホームセンターで買ったシングル煙突に穴が空くので毎年交換している」というのとはまったく次元が違います。
一般的な0.5mmのステレンス製シングル煙突と比較してみました。写真ではわかり難いですが、明らかに違います。
ステンレス製シングル煙突が良くないと言っているわけではありませんが、製品としてまったく別物だと感じます。薪ストーブの本場である、北欧デンマークではこの鋼鉄製のシングル煙突が好んで使われます。インテリアにこだわりのあるデンマーク人は煙突と薪ストーブとの一体感を大切にするということでしょうか。
インテリアという意味でもこのシングル煙突の質感は素晴らしいものがあります。薪ストーブと同じ素材で作られた煙突は、まさにストーブと一体のもの。最近はストーブの直上から断熱二重煙突を使うというパターンも増えてきましたが、鋼鉄製シングル煙突を使うというのもおすすめです。もちろん貫通部分より上は全て断熱二重煙突を使う必要がありますが、室内にシングル煙突を使うことで煙突にかかるコストもセーブすることができます。ストーブと天井までの間であればドラフトにもそれほど違いがでないように感じます。
また、TermaTechのシングル煙突は種類も豊富で様々なタイプが揃っています。曲がり部材だけでも、11°、22°、33°、45°と細かなラインナップです。できれば煙突は曲げずにまっすぐ上げたいが仕方なく曲げる必要がある場合、あるいはわずかにオフセットさせたい場合に、11°や22°の曲がりを使えば排煙の抵抗も極力小さくすることが可能です。シングル煙突の組み合わせで様々なシチュエーションに対応します。
まだまだ認知度の低いTermaTech煙突ですが、少しづつ普及してきたようで様々な問い合わせをいただきます。最近はシングル煙突についての質問が多いです。
その中に「ホンマ製作所の二重煙突と接続できますか?」という質問もよくあります。上の写真はホンマ製作所のインアダプターという商品で、二重煙突とシングル煙突を接続するための部品です。今回この部品がたまたま手元にあったので調べてみました。
このインアダプターの内径は150mmで、TermaTechのシングル煙突の内径とほぼ同じでした。本来はインアダプターとシングル煙突との接続は逆挿しになるはずですが、もしTermaTechのシングル煙突と接続するとなると正挿しになってしまいます。
接続してみたところ上の写真のようになりました。この状態で一応接続できましたが、ホンマ製作所の二重煙突との組み合わせを勧めるものでもありませんので参考までに。
TermaTechの断熱二重煙突と組み合わせた場合は上の写真のようにいわゆる逆挿しの状態になります。上から、シングル煙突500mm、スライド煙突インナー330mm、シングル煙突口元250mmという構成です。やはり室内煙突は逆挿しになる方が良いですね。
TermaTechのシングル煙突にはTermaTechの断熱二重煙突を使うのをおすすめします。TermaTechの二重煙突の断熱材の厚みは50mmで、日本で一般的に使われている断熱材の2倍の厚みがある、非常に安全性の高い煙突です。次回は断熱二重煙突について書きたいと思います。